万引き家族(2018)

カンヌが称賛した、日本の家族の物語

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カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したことで話題となった、是枝裕和監督による、家族ぐるみで軽犯罪を重ねる一家の姿を通して人と人とのつながりを描いたヒューマンドラマ。製作は石原隆、依田巽、中江康人。プロデューサーは松崎薫、代情明彦、田口聖。東京の下町。高層マンションの谷間に取り残されたように建つ古い平屋に、家主である初枝の年金を目当てに、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀がひっそりと暮らしていた。その存在は社会には全く認知されていないようなもので、それでもこの場所で確かに暮らしている。彼らは初枝の年金では生活には足りないため、不足の生活費を万引きで稼ぐという社会の底辺にいるような一家だった。しかし、そこには彼らなりの生活に日常がある。それでもいつも笑いが絶えない日々を送り、不幸であると感じることのない姿がそこにあった。そんなある冬の日、近所の団地の廊下で震えていた幼い女の子を見かねた治が家に連れ帰り、信代が娘として育てることになって、家族に大きな変化が訪れる。そして、ある事件を発端に仲の良かった家族はバラバラになっていき、それぞれが抱える秘密や願いが露わになっていく。

原題:万引き家族(Shoplifters) / 製作:日本(2018年) / 日本公開:2018年6月8日 / 120分 / 制作:AOI Pro. / 配給:ギャガ

『万引き家族』予告編

(C)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.


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▼『万引き家族』をさらに知る

★スタッフ
監督:是枝裕和(関連作品:『三度目の殺人』)
脚本:是枝裕和
撮影:近藤龍人
音楽:細野晴臣

★キャスト(キャラクター)
リリー・フランキー(柴田治)、安藤サクラ(柴田信代)、松岡茉優(柴田亜紀)、池松壮亮(4番さん)、城桧吏(柴田祥太)、佐々木みゆ(ゆり)、緒形直人(柴田譲)、森口瑤子(柴田葉子)、山田裕貴(北条保)、片山萌美(北条希)、柄本明(川戸頼次)、高良健吾(前園巧)、池脇千鶴(宮部希衣)、樹木希林(柴田初枝)、毎熊克哉、堀春菜

★『万引き家族』の評価

IMDbRTMETA
7.5100%??
映画comY!FM
3.8???4.0
フルムビバース独自ランク
S(必見の傑作)

★『万引き家族』の受賞
第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でパルムドールを受賞。

★『万引き家族』の感想
・宇多丸:週刊映画時評 ムービーウォッチメン[映画評公式映画評書き起こし
 ↑映画を愛するラッパー宇多丸の痛快な映画評論。

●無料ホームシアター
今までみた是枝監督の作品の中で一番好きだとハッキリ断言できる。それくらいの不動の名作でした。シナリオ、キャラクター、演出、撮影、あらゆる要素が完璧に適合して補強し合うことで絶妙に結びついているのです。それはまるで劇中で描かれている家族のようです。バラバラに見える異なるものをつなげてひとつにする。こういうことは家族も学校も会社も映画製作も同じなのでしょうね。例え「異」を内する存在どうしでも共有はできるのです。
●シネマトゥデイ 
今までの是枝監督の作品のテーマがたくさん合わさった集大成というのは頷けるクオリティでした。この映画が世界で認められたのはとても嬉しい事です。なぜなら日本は社会の風刺においてはすっかり百歩遅れているような状況下で、その停滞をぶち破ってくれたとも言えるのです。この映画は反日だと意味不明な文句をつけている人がいるらしいですが、日本万歳なプロパガンダ映画でも作れば世界が褒めてくれるとでも思っているのでしょうか。
●BILIBILI 
家族の本質は心の繋がりにある。そう言いたいところだが、昔から日本の家族は血縁を重視してきた。父を中心とした血統と家訓を柱にして、家族を力で支配する。その従来的な家庭観をいまだに振りかざす人もいるが、それはすっかり崩壊していることも日本人であれば百も承知だ。そこに対してこの映画はセンセーショナルな家族観を投げかけるものではない。「万引き」というワードに騙されてはいけない。本作は家族って何?と疑問を投じる。
●DAILYMOTION 
切ない作品だった。邦画の未来は明るい。この映画が評価されないのであれば、絶望的だが。人を殺した人間、親に捨てられた人間、親に虐待された人間、家出した人間、それぞれ悲しい背景を持った人達が共同で暮らす、それを「家族」と呼んでいいのかは不明だが、コミュニティであることは間違いない。本作を鑑賞して何を思うだろうか。視聴体験はあなたに何をもたらすだろうか。その印象を忘れず日々を生きてほしいと思う映画だった。