迫り来る嵐(2017)

真実は目の前で零れ落ちる

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経済発展に向けて社会が激変した1990年代後半の中国を舞台に、殺人事件の捜査に取り憑かれた男の運命を描いたサスペンスノワール。製作総指揮はルオ・イエン。人口も決して多くない小さな町の古い国営工場で警備員を務めるユィ・グオウェイは、泥棒検挙で実績をあげて、自分の力を示せたことで得意になっていた。それは意味があるのかと言えば、そこまで重要でもないが、彼にはこれくらいしかない。ある日、近所で若い女性を狙った凶悪な連続殺人事件が発生。ひそかに刑事に憧れるグオウェイは自分のやりたいように勝手に捜査を進め、犠牲者のひとりに似た女性に出会い、思うがままに接近するが…。

原題:暴雪将至 The Looming Storm / 製作:中国(2017年) / 日本公開:2019年1月5日 / 119分 / 制作: / 配給:アットエンタテインメント 

「迫り来る嵐」予告編

(C)2017 Century Fortune Pictures Corporation Limited


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配信はいつ終わる?
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▼『迫り来る嵐』をさらに知る

★スタッフ
監督:ドン・ユエ
脚本:ドン・ユエ
撮影:ツァイ・タオ

★キャスト(キャラクター)
ドアン・イーホン(ユィ・グオウェイ)、ジャン・イーイェン(イェンズ)、トゥ・ユアン(ジャン警部)、チェン・ウェイ(リゥ)、チェン・チュウイー(リー警官)

★『迫り来る嵐』の評価

IMDbRTMETA
6.5100%??
映画comY!FM
???????
フルムビバース独自ランク
A(見て損はない名作)

★『迫り来る嵐』の感想

●無料ホームシアター 
1990年代から2000年代にかけての中国は経済成長が10%前後と順調な高度成長期にあたり、そのぐんぐんと成長を続ける間に香港が中国に返還されてもいる。本作の舞台は香港返還が間近に迫った1997年、古い国営製鋼所がある小さな町で起きた連続女性殺人事件を巡るサスペンスノワール物であり、そのビジュアルからわかるとおりシリアスだ。この作品は激動する社会に取り残されまいとしたアイデンティティクライシスに囚われた男の悲劇だと思う。
●シネマトゥデイ 
転換期が近づく90年代後半の中国、迫り来る嵐に否応なく放り込まれるその前夜、世界は自分の意志とは無関係に動き出すのだ。これまたショッキングな化物級の傑作に出会った。韓国ノワール好きでよく観ている光景も、中国ノワールとなる雰囲気は少し変わる。グレーの空と主演のドアン・イーホンの鬼気迫る演技に引き込まれ、それだけでも観る価値がある。絶対に観ている人は少ないだろうから、強く推薦しておきたい映画になる。
●BILIBILI 
スケール感があって、心に刺さるような圧倒的な演出力に、物語の緩さが隠蔽される。意図的にぼかした事は分かるが、それが映画的なスパイスと成り得ず、妙な居心地の悪い読後感だ。ただし、それをも包み隠す魅力的なシーンが多いことも事実であり、才能を認めざるを得ない。ジャン・イーイェンの演技が印象深い。多くの映画が用いる雨のメタファーとは違い、その色味や凍てつくような寒々しさが映画のスクリーンから湧き出るような錯覚だった。