ドッグマン / Dogman

犬を愛する男が落ちた、不条理な檻

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イタリアの鬼才マッテオ・ガローネ監督が、1980年代にイタリアで起こった実在の殺人事件をモチーフに描いた不条理サスペンスドラマ。製作はマッテオ・ガローネ、ジャン・ラバディ、ジェレミー・トーマス、パオロ・デル・ブロッコ。イタリアのさびれた海辺の町はいつも地元民くらいしかおらず、暇を持て余していた。娘と犬を愛する温厚で小心者の男マルチェロは、この辺鄙な場所で「ドッグマン」という犬のトリミングサロンを経営して、毎日を犬の世話に時間をあてている。犬との関係も良好。気のおけない仲間たちと食事やサッカーを楽しむマルチェロだったが、ひとつだけ厄介な存在がいた。それが暴力的な友人シモーネであり、彼にまんまと利用され、従属的な関係から抜け出せずにいて、反抗することもできない。そんなある日、シモーネから持ちかけられた儲け話を断りきれず、不本意ながら片棒を担ぐ羽目になったマルチェロは、どういうわけだか全ての事態が裏目にでて、その代償として仲間たちの信用とサロンの顧客を一度に失ってしまう。愛を捧げてきた娘とも自由に会えなくなったマルチェロは、かつての平穏だった日常を取り戻すべく、自分の感情を爆発させて行動に出るが…。

原題:Dogman / 製作:イタリア・フランス(2018年) / 日本公開:2019年8月23日 / 103分 / 制作:Archimede / 配給:キノフィルムズ 

『ドッグマン』本予告編

(C)2018 Archimede srl – Le Pacte sas


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試写も良いけど…
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パスワードは大事
百花繚乱の映画が集うVODの沼にどっぷりとハマる前に、アカウントの作成が必要になりますが、その際はパスワードには入念に気をつけましょう。「パスなんて面倒だからテキトーでいいじゃん」という油断が最悪の結果を生みます。とにかく使い回しをしないというのは最低条件であり、そうしないと安易にリスト攻撃なのでアカウント乗っ取り被害に遭います。VODでもその被害例がたびたび確認されるので、絶対にパスを流用じゃない固有のものにしましょう。危険のない「ドッグマン」動画体験をするには大事な基礎ルールです。

悪いサイトを追い出すために
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高評価作品は観る価値あり
映画探しはそれだけでアドベンチャーであり、宝くじのようにアタリ・ハズレで一喜一憂するのも一興。しかし、そんな時間に費やすことはできないなら、高評価作品だけに絞って鑑賞するのも名案です。例えば、賞の受賞作。批評家称賛のものであれば、万人受けを必ずしも保障はできませんが、とっておきの作品群が揃っているのは確実。優れた見識を持つ専門家の意見は素直に聞いておいて損はないので、モノは試しです。「ドッグマン」ももしかしたら? 話題作だけでない、文化的・芸術的・社会的に価値のある映画に触れることで新しい扉が開けます。

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▼『ドッグマン』をさらに知る

★スタッフ
監督:マッテオ・ガローネ(関連作品:『五日物語 3つの王国と3人の女』)
脚本:ウーゴ・キーティ、マルリツィオ・ブラウッチ、マッテオ・ガローネ、マッシモ・ガウディオソ
撮影:ニコライ・ブルーエル
音楽:ミケーレ・ブラガ

★キャスト(キャラクター)
マルチェロ・フォンテ(マルチェロ)、エドアルド・ペーシェ(シモーネ)、ヌンツィア・スキャーノ(シモーネの母親)、アダモ・ディオニージ(フランコ)、フランチェスコ・アクアローリ(フランチェスコ)、アリダ・バルダリ・カラブリア(アリダ)、ジャンルカ・ゴビ(料理屋の主人)

★インタビュー 
・マッテオ・ガローネ監督「(タイトルは)スーパーマンを彷彿させるような、皮肉な意味も込めたかった。ドッグマン、スーパーマンだけれど、マルチェロは全くスーパーマンではないという。アンチヒーローじゃないですか、そういうことで、皮肉の意味も込めてドッグマンというタイトルにしたんです」

★『ドッグマン』の評価

IMDbRTMETA
7.382%??
映画comY!FM
3.8???3.7
フルムビバース独自ランク
A(見て損はない名作)

★『ドッグマン』の受賞
第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で男優賞を受賞。

★『ドッグマン』の感想
・宇多丸:週刊映画時評 ムービーウォッチメン[映画評公式映画評書き起こし
 ↑映画を愛するラッパー宇多丸の痛快な映画評論。

●無料ホームシアター 
ワンワン物語のノワール版。僕たちはご主人様が闇に落ちていくところを黙って見つめているのであった。そんなモノローグがありそうで、犬視点で語りを読んでみたい。リアルなジャイアニズムがどれだけ厄介なもので、人の生活を狂わしていくのかもわかるし、それ以上にそれに対抗しても結局は同じ穴の狢になってしまうという悲劇性も伝わってくる。犬はそこまで酷い目に遭いまくるわけではないので、安心してほしい。
●MOVIX 
ドッグとマンを二つくっつけると、こんなにもしょぼい男ができあがるとは。ドッグサロンのオーナーとしてどれだけ獰猛な犬に対しても愛を持って接していても、その愛が通用しない相手もいる。コントロール不能な暴力に太刀打ちできない場合はどうすればいいのか。強がりで自分を大きく見せても何にもならない。そんな現実を突きつけるおとぎ話と言おうか。極上の狂った人間の過ちを見られて、とても満ち足りた気分です。
●ユナイテッドシネマ 
意外に含蓄のあるストーリーかも。強者と弱者の差が大き過ぎると、弱者は考えられない行動をしてしまうという教訓。これが実話ということをわかって見ている必要はなく、かなりの脚色もあるけど、みんながああやって強い奴に媚びているという光景はどこにでもあると思う。「ゴモラ」といい、この監督はこういうメッセージ性のある仕掛けが上手い。好みが両極端に分かれる映画でありつつも、独特の鑑賞後の余韻がある。