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アナザーラウンド|有害な無料動画は使わずに!【デンマーク映画】

アナザーラウンド
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アナザーラウンド

原題:Druk / デンマーク(2020年) / 日本公開:2021年9月3日 / 115分 / 制作: / 配給:クロックワークス 

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『アナザーラウンド』は「Netflix」で見られる?


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『アナザーラウンド』のあらすじ


飲んで飲んで止まらない! デンマークを代表する人気実力派俳優のマッツ・ミケルセンが、アカデミー外国語映画賞にノミネートされた『偽りなき者』のトマス・ビンターベア監督と再タッグを組んだ主演作。『アナザーラウンド』の製作はシーセ・グラウム・ヨルゲンセンとキャスパー・ディシン。トマス・ボー・ラーセン、マグナス・ミラン、ラース・ランゼ、マリア・ボネビー、ヘリーヌ・ラインゴー・ノイマン、スーセ・ウォルドなどが出演する。冴えない高校教師のマーティンと3人の同僚は、人生に退屈を感じていた。日々の授業は生徒以上につまらないものに思えていたし、家に帰っても家族との関係は悪かった。妻とも折り合いが悪く、子どもとも冷たい空気が流れる。それに耐えられるわけでもなく、同時に改善するための考えが浮かぶものでもない。時間だけが過ぎていく虚しさがある。4人で集まって食事をしたとき、ノルウェー人の哲学者が提唱した「血中アルコール濃度を一定に保つと仕事の効率が良くなり想像力がみなぎる」という理論の話題が持ち上がる。それはバカバカしいことのように思えたが、追い詰められた状態ではそれが希望の光なのではないかと思えてしまう。実際にその理論を証明するため、実験をすることにする。アルコールを飲むだけ。それで人生が変わるならじゅうぶんに意味がある。変わらないならいつもと同じ。朝から酒を飲み続け、常に酔った状態を保つといつもは退屈でしかなかったあの授業も楽しくなり、口数も増えて雰囲気も明るくなり、毎日がエネルギーに溢れて生き生きとするマーティンたち。生徒たちとの関係も良好になり、人生は良い方向に向かっていくと思われた。家族との関係さえも最高の状態になっていく。しかし、実験が進むにつれて次第に制御がきかなくなり、アルコールへの依存は深まっていく。それを止めることもできたが、自分ではアルコールに頼るしかないような感覚が増していくばかり。そしてついに取り返しのつかない悲劇へと突き進んでいくことに…。物語の結末は『アナザーラウンド』の動画からぜひどうぞ。

第93回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞。第78回ゴールデングローブ賞で最優秀外国語映画賞にノミネート。

『アナザーラウンド』の感想(傑作?駄作?)

R:92,I:7.8,M:79,E:3.7,F:3.9,Y:3.55
フルムビバース独自ランク
A(見て損はない名作)
「アナザーラウンド」

・宇多丸:週刊映画時評 ムービーウォッチメン[映画評公式・映画評書き起こし] 
 ↑映画を愛するラッパー宇多丸の痛快な映画評論。

●『アナザーラウンド』無料ホームシアター 
人生は変わる。思っているよりも簡単に。ほろ酔い状態の教師と盛り上がっていく生徒たちとの異様な同調。酔いが伝染していくようなエモーションの連鎖反応。そしてそれが冷めてしまうことの恐怖。そこからの高揚感への依存。全てがこの映画に詰まっており、観客はその中にぶちこまれていくことになる。酒を通した人生讃歌であり、急激な人生を変える魔法の薬はないのだけど、人はそれを求めてしまうという性が悲しくもあり。
●『アナザーラウンド』フルラウンドシネマ
おじさんたちの馴れ合いがたっぷり描かれていく。アルコールをどんどん飲んでいくだけではあるのだけど、それがつまらない飲んだくれの映画にならないところがスゴイ。日本だったらこうはいかないと思う。日本は汚いみすぼらしい飲酒になってしまうけど、マッツ・ミケルセンはかっこいい。大袈裟抜きでクールすぎるのである。ちょっとクラクラするくらいであり、これはもマッツ・ミケルセン映画の大幅な更新になってしまった。
●『アナザーラウンド』フリーアルコールムービー
国の事情もあるのだろうけどアルコールへの認識が違うのか。かなりアルコールへのハードルは低い。一方で公私混同はしてはいけないし、アルコールを飲む場はどこでもいいわけでもない。そんな国の違いもありつつ、アルコールに逃げる本心はどこでも同じなのだろうと思った。確かに気持ちいいというハイになる感触は忘れられない。しかしその顛末は考えたくない。その現実逃避はエンディングで観客にまで酒堕の穴に落とすのだ。

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