原題：Last Film Show ／ インド・フランス（2021年） ／ 日本公開：2023年1月20日 ／ 112分 ／ 制作： ／ 配給：松竹
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『エンドロールのつづき』は「Netflix」で見られる？
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『エンドロールのつづき』のあらすじ
人生という物語は映画としてどこまでも続く。インドのチャイ売りの少年が映画監督の夢へ向かって走り出す姿を、初の長編映画『性の曼荼羅』がアメリカン・フィルム・インスティテュートのAFI Festとサンタ・バーバラ国際映画祭で審査員賞を受賞した同国出身のパン・ナリン監督自身の実話をもとにエモーショナルに描いたヒューマンドラマ映画。『エンドロールのつづき』の製作はパン・ナリン、ディール・モーマーヤー、マルク・デュアル。バビン・ラバリ（サマイ）、リチャー・ミーナー（母）、バベーシュ・シュリマリ（ファザル）、ディペン・ラバル（父）などが出演する。インドの平凡な田舎町で暮らす9歳の少年サマイは、学校に通いながら父のチャイ店を地道に手伝っている健気な子であった。家はそこまでの裕福さはないので、何でも手に入るような家庭ではない。何よりも厳格な父は映画を低劣なものと考えており、その姿勢は完全に徹底していた。しかし、信仰するカーリー女神の映画だけは対象が重大なだけあって特別だと言い、例外的に家族で映画を見に行くことになる。サマイにとってはそこは知らない世界だった。人で溢れ返ったギャラクシー座で、席に着くと、目に飛び込んだのは後方からスクリーンへと伸びる一筋の光。初めて経験する映画の世界にすっかり心を奪われたサマイはそれを忘れることができない。もう一度あの興奮を味わいたいという衝動が抑えられず、再び映画館に忍び込むが、何も持っていないのに映画を観れるわけもなく、チケット代を払えず追い出されてしまう。しかし、ある出会いが助けになる。それを見た優しい映写技師ファザルは、料理上手なサマイの母が作る弁当と引き換えに映写室から映画を見せると提案し、それによってサマイは映画と触れ合う時間を手にすることができる。サマイは映写窓から見る様々な映画に圧倒され、全く知り得ないような世界を映画から学び、どんどんと刺激を受けていく。やがて自分も映画を作りたいと感じ、その気持ちは高まるばかりになり、サマイは行動に出る。物語の結末は『エンドロールのつづき』の動画からぜひどうぞ。
『エンドロールのつづき』の感想（傑作？駄作？）
| E:3.6,F:3.8,Y:3.6 | ||
| フルムビバース独自ランク | ||
|---|---|---|
| B（ベターな良作） 「エンドロールのつづき」 |
(C)2022. CHHELLO SHOW LLP
幼い頃、我を忘れるほど熱中したものはあったでしょうか。そんなノスタルジアに浸らせてくれる映画でもある。子どもだから何かにしか興味が無い。そういうことはあった。大人になるとその興味すら行方不明になって、ただ忙しさに飲まれてしまう。それではダメなのではとわかっていても何か楽しいことがあった記憶さえ迷子になってしまう。この映画は大人を映画という世界でもう1回子どもにさせてくれる。それは映画のミラクルなのである。
●『エンドロールのつづき』無料動画レビュー2
「ニュー・シネマ・パラダイス」を思い浮かべる人も多いと思います。何かを成し遂げたいって気持ちを持ち続けることは並大抵ではないと思うけど、監督は成し得たというのは頑張りなのでしょう。実話だからこれだけの物語を成立させられたと思います。エンドロール前では世界の映画界の巨匠たちの名前が映し出されるのでそこも忘れずに観ておきましょう。日本の監督の名もあります。きっとこういう子どもは今もどこかにいるはずです。
●『エンドロールのつづき』無料動画レビュー3
時代は変わる。フィルムはデジタルに切り替わり、ふと劇場で後ろを振り向いてもなんの面白味もなくなってしまう。これが普通になってしまったのはいつの日か。サマイの豊かな感性を感じさせるラストシーンは本当に大好きになれますが、時代の変化はあっても、映画を愛する心はいつも同じで輝いていると信じれば、なんだか嬉しくなってきます。このインド映画は派手さはないですが、でも映画の染みわたる良さが満載になっている良作です。