原題：劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 後編 僕は君を愛してる ／ 日本（2022年） ／ 日本公開：2022年7月22日 ／ 142分 ／ 制作：ラパントラック ／ 配給：ムービック ／ 前作：『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 前編 君の列車は生存戦略』
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『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 後編 僕は君を愛してる』のあらすじ
その生存戦略を最後まで見届けよう。2011年にテレビ放送された幾原邦彦監督によるオリジナルアニメ「輪るピングドラム」のテレビシリーズ全24話を再構築し、新作パートを追加して前後編で劇場公開する2部作の後編。作品放送当時から根強い人気があり、メディアミックスが新たに展開。高倉家の双子の兄弟・冠葉と晶馬が病気の妹・陽毬の命を救うために謎の「ピングドラム」を探す物語をエモーショナルに描きつつ、新作パートには子どもの姿の冠葉と晶馬が登場してミステリアスさが増し、プリンセス・オブ・ザ・クリスタルに似た衣装をまとった櫻花御苑女子高等学校2年生のはずの荻野目桃果や、新キャラクターである謎の赤ちゃんペンギンのプリンチュペンギンと出会う。さらに実写映像などの新たな要素も加わり、ストーリーの奥深さは多層的にアレンジされ、テレビシリーズとは異なる視点で物語を描き出す。『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 後編 僕は君を愛してる』のCGディレクターは越田祐史、VFXは田島太雄、撮影監督は荻原猛夫。木村昴（高倉冠葉）、木村良平（高倉晶馬）、荒川美穂（高倉陽毬）、三宅麻理恵（荻野目苹果）、石田彰（多蕗桂樹）、能登麻美子（時籠ゆり）、堀江由衣（夏芽真砂子）、小泉豊（渡瀬眞悧）、豊崎愛生（荻野目桃果）、上坂すみれ（プリンチュペンギン）などが声で出演する。運命の交わる者たちが集う。「きっと何者かになれるお前たちに告げる。己のなすべきことを見つけ、この世界を救うのだ！」…その言葉の意味を見届けることになる。物語の結末は『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 後編 僕は君を愛してる』の動画からぜひどうぞ。
【タイトルミスしていませんか？】
「リサイクル・オブ・ザ・ピングドラム 後編 僕は君を愛してる」「REcycleofthePENGUINDRUM」
『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 後編 僕は君を愛してる』の感想（傑作？駄作？）
| E:3.6,F:4.3,Y:4.3 | ||
| フルムビバース独自ランク | ||
|---|---|---|
| B（ファン満足の良作） 「劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 後編 僕は君を愛してる」 |
(C)2021 イクニチャウダー／ピングローブユニオン
私の中では良いところが多すぎたので全体では満足度がライン超えしました。後編だけ見ても100%は楽しめないけど後編の方がやっぱり面白いのでこれはそこまで到達した人へのご褒美。蠍の炎のシーンの「私も」が素直にめちゃくちゃ好きなポイントです。そこは譲れない。この作品で描かれる人から人への感情こそが”愛”だと言えるのかもしれないし、昔よりも年を取ってしまった今でもその気持ちは再確認できたのではないかな。
●『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 後編 僕は君を愛してる』フルプリンチェシネマ
数奇であり非情な運命の中みんなそれぞれの人生で苦しみながら精一杯生きているというのは現実社会も同じ。生存戦略を求められている。しかも日に日に過酷なのかもしれない。そんなことをニュースを見ていて思う。愛すべき一人でも多くの人たちに伝えられる「愛している」を模索する話になっているけど、ラストは「ウテナ」だった。幾原監督だからお咎めなしでいいけど、これをストレートにぶつけられると照れる感じもある。
●『劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM 後編 僕は君を愛してる』フリーカンバムービー
10年越しのピングドラムの劇場公開はファンのクラウドファウンディングに頼ったものになったが、その愛を受け止めたからこういう映画になったのだろう。これは総集編ではない。プレゼントである。後編は前編よりもシリアスな場面も多く、上映時間も142分というアニメとしては長めのボリュームで、そのぶん詰めるにはこれくらいは必要なのも納得できる。「輪るピングドラム」という作品のアニメを超えたゴールはこれでいいのだろう。