原題：少女は卒業しない ／ 日本（2023年） ／ 日本公開：2023年2月23日 ／ 120分 ／ 制作： ／ 配給：クロックワークス
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青春映画は観る時期で味わいも変化する！
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『少女は卒業しない』は「U-NEXT」で見られる？
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『少女は卒業しない』のあらすじ
あの頃はここが自分の世界の全てだった。直木賞作家である朝井リョウの連作短編小説を原作に、廃校前の高校を舞台に4人の少女の卒業式までの2日間をセンチメンタルに描いた青春恋愛映画。短編『カランコエの花』で高く評価された中川駿が監督・脚本を手がけた。『少女は卒業しない』のプロデューサーは宇田川寧と藤本款、アソシエイトプロデューサーは松原希衣。河合優実（山城まなみ）、小野莉奈（後藤由貴）、小宮山莉渚（神田杏子）、中井友望（作田詩織）、窪塚愛流（佐藤駿）、佐藤緋美（森崎剛士）、宇佐卓真（寺田賢介）、藤原季節（坂口優斗）などが出演する。多くの学校は卒業式が終われば次は新入生がやってくる。しかし、この学校はそうはいかない状態が待っているだけだった。廃校を控え、思い出の詰まった校舎の取り壊しが決まっている高校。もうこの高校は無くなってしまう。進学のため上京するバスケ部長・後藤由貴は、地元に残る恋人・寺田との関係が気まずくなっており、どうすればいいのかと困惑していた。軽音楽部長の神田杏子は、幼なじみの森崎に思いを寄せているも、その気持ちをどうやって相手に届けるべきか悩んでいる。クラスに馴染めずに居場所を求めて図書室に通う作田詩織は、ここで唯一自分を自然に受け入れている相手として実は図書室の管理をする坂口先生に淡い恋心を抱いており、それは自分の内側に封じ込めていた。そして卒業生代表の答辞という大事な役目を務める山城まなみは、ある思いを恋人に伝えられずに、ついにこの卒業式の日を迎えてしまっている。それぞれの感情が彷徨う校舎。泣いても笑ってもこの1日が最後になる。物語の結末は『少女は卒業しない』の動画からぜひどうぞ。
河合優実「自分の気持ちが溢れるときとか、感情がばーっと出るときって、声を出すのがきっかけになるなと思っていて。答辞を読むところは、作品の中でも重要なシーンなので、最初の１回が大切だと思っていました。監督からは“手紙を読むようなイメージで”と伝えられて、テストとか段取りをせずに、その場でちゃんと文面の意味を実感しながら読みました」⇒引用：好書好日
『少女は卒業しない』の感想（傑作？駄作？）
| E:3.9,F:4.0,Y:4.3 | ||
| フルムビバース独自ランク | ||
|---|---|---|
| B（ベターな良作） 「少女は卒業しない」 |
(C)朝井リョウ／集英社・2023 映画「少女は卒業しない」製作委員会
こんないい映画だとは思わなかったという過去の自分を呪いたい。私は映画の良さに事前に気づく能力が低すぎる。本当にダメだと思う。この映画をたいしたことないと思っていた私を今からでも叱りつけてもいい。青春映画としては確かに普通なのだけど、雰囲気がいい。卒業前日4人の少女がいて、それぞれの恋にさよならをしているけど、まだそこに立っている。それは否定できないから否定しなくていい。人生を応援してくれる。
●『少女は卒業しない』無料動画レビュー2
もどかしい恋愛などのリアルが生々しいが、リアルそのものではない抽象化がそこにある。原作がオムニバス形式でモノローグがかなり重要な役割をもっているので映画化ではかなり違っているのは理解しないといけないし、それでも映画特有の味わいは間違いなくあなたに届くはず。映画では軽音部エピソードがやたらに刺さってしまったので、やっぱり別物なのかもしれない。それぞれのピンポイントで好きなところを見つけてほしい。
●『少女は卒業しない』無料動画レビュー3
学校が全てだった時代。当時は何気なく過ごしていたけど、勉強以外にも日々大事なことを学んでいたという実感はそのときにはなかった。しかしこの映画はその体験があったのだと思い出させてくれる。2日という限られた時間で登場人物それぞれの背景や心の動きを深く感じることができるだけでなく、自分の実人生を揺らしてくれる。感傷に浸るのは好きじゃない。でもこれはこれからを生きるうえで何か与えてくれるのではと思わずにいられない。