原題：Triangle of Sadness ／ スウェーデン（2022年） ／ 日本公開：2023年2月23日 ／ 147分 ／ 制作： ／ 配給：ギャガ
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あの賞レース話題作も！
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『逆転のトライアングル』は「Netflix」で見られる？
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『逆転のトライアングル』のあらすじ
社会という船は意外にもあっけなく沈んでしまう。『フレンチアルプスで起きたこと』『ザ・スクエア 思いやりの聖域』など、人間社会に対する鋭い観察眼とブラックユーモアにあふれた作品で高い評価を受けてきたスウェーデンの鬼才リューベン・オストルンドが、第75回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し、史上3人目となる2作品連続のパルムドール受賞という快挙を果たした風刺映画。『逆転のトライアングル』の撮影はフレドリック・ウェンツェル、美術はヨセフィン・オースバリ、衣装はソフィー・クルネゴート。ハリス・ディキンソン（カール）、チャールビ・ディーン（ヤヤ）、ウッディ・ハレルソン（船長）、ビッキ・ベルリン（ポーラ）、ヘンリック・ドーシン（ヤルモ）、ズラッコ・ブリッチ（ディミトリ）、ジャン＝クリストフ・フォリー（ネルソン）、イリス・ベルベン（テレサ）、ドリー・デ・レオン（アビゲイル）、ズニー・メレス（ベラ）、アマンダ・ウォーカー（クレメンティン）、オリバー・フォード・デイビス（ウィンストン）、アルビン・カナニアン（ダリウス）、キャロライナ・ギリング（ルドミラ）、ラルフ・シーチア（ウリ）などが出演する。ヤヤはモデルとして成功しており、常にSNSで注目を集めているインフルエンサーでもあった。一方でそのヤヤと付き合っているカールが人気が落ち目でモデルとしても上手くいっておらず、表面上は美男美女カップルに見えるが、その関係性はかなりぎこちないものになっている。この2人は豪華客船クルーズの船旅に案内される。船内ではリッチな乗客がたくさんおり、ある人は武器ビジネスで財産を築き、ある人は財閥の資産を手にしているなど、ヤヤとカールとは全く違う世界の人間であった。このバケーションは高額チップのために必死に働く客室乗務員によって支えられ、そのさらに奥では移民労働者がせっせと働いている。ときには富裕層の客の無茶な要望にも答えなくてはならない。そして肝心の船長は部屋に閉じこもっていた。ある夜に船は大混乱となり、そのうえ難破し、武装した海賊に襲われ、完全に制御不能に陥る。気づけば一行は無人島に流れ着いていることを自覚する。もう贅沢な暮らしはここにない。食べ物も水もない極限状態の無人島暮らしが待っていた。ところがその厳しい世界で全員をまとめあげて支配することができたのは予想外の人物だった。物語の結末は『逆転のトライアングル』の動画からぜひどうぞ。
【タイトルミスしていませんか？】
「トライアングル・オブ・サッドネス」
『逆転のトライアングル』の感想（傑作？駄作？）
| E:3.4,F:3.8,Y:3.3 | ||
| フルムビバース独自ランク | ||
|---|---|---|
| B（ベターな良作） 「逆転のトライアングル」 |
(C) Plattform Produktion
人には不愉快な感情がある。それは表には出さないで生きることもできる。人間関係を特に気にしている人はその術が備わっている。しかし、莫大な富が手に入ったりすると気が緩む。どうせ金で解決できるという傲慢さが自分を支配してしまっていることにも気づかなくなる。この映画はそんな人しかでてこない。だからこの映画を観て気持ち悪い心が芽生えるならまだ救いようはある。問題はこの映画が批判していることを理解できない人間だ。
●『逆転のトライアングル』無料動画レビュー2
船での大パニックは前半。後半は島でのサバイバル生活です。船におけるエピソードはものすごく破天荒で金持ちの考えていることは理解できないなという次元で突拍子もないのですが、そこで地道に働いているスタッフが可哀想でしょうがありません。ブラック企業状態です。そして後半は島でその上下関係がひっくり返るのですが、そこでも金持ちだった（過去形）の人たちのまだまだ捨てきれない未練というものが錆びつかないのが皮肉です。
●『逆転のトライアングル』無料動画レビュー3
ゲロ映画でしたね。これは予告の数倍は嘔吐スプラッシュになるので覚悟しておいてください。いないと思いますが体調不良で吐き気がする人はこの映画を観てはいけません。リューベン・オストルンド監督の映画のオチはいつも決まっているわけではないですが、エンディングには必ず気まずさとひとにぎりの希望の残像があります。それは解釈という委ね方というよりはこの現実をどこまでも嘲笑うように見えて実はまだリアルを見捨てていない証拠なのではないでしょうか。